水棲研生物図鑑
水棲研が見たり、採集したり、飼育している生き物ついて紹介をしていきます。随時更新!
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標準和名:タナバタウオ
分類:スズキ目 タナバタウオ科 タナバタウオ属
学名:Plesiops coeruleolineatus
今回紹介する生物はちょいとマニアック生物、タナバタウオです。たなちゃん。4号館前の伊豆水槽の岩の下の隙間から頭を出しています。
体全体は濃紺。興奮時または夜間は体色が白地に黒の縞模様になります。頭部に白の斑点模様があり、背鰭の青いラインが美しいです。頭部の斑点模様から「七夕」の名がついたという説も。
タナバタウオの可愛さといえば、ちっさいシーラカンスのような外見です。顔の尾鰭の生え方が個人的にシーラカンスに見えます。あくまで個人の感想です。そして一番のチャームポイントが、腹鰭です。腹鰭で体を半分起こしているようなポーズ。このポーズによって作られる三角形の空間。滑り込みたい。余談ですが、同科のシモフリタナバタウオも同じような格好をします。タナバタウオより長い腹鰭で作り出される三角形に住みたい。
普段は岩の陰、隙間に潜み、岩をどかすと目と目が合う。そして瞬時によその岩陰へと消えます。普段遊泳しないが、逃げる時と摂餌の時はシャトルのようです。エサを水面に浮かべると、狙いを定め、約一秒というわずかな時間でエサを取り元の居場所に戻るという早業。勢いがよすぎるため、海水が飼い主にかかる。たまにエサが取れてないというへたくそ。
飼育人口が少なく、知名度が低いタナバタウオですが、水槽を覗くと目が合うキュートな魚です。ぜひ観察してみてください。
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