水棲研生物図鑑
水棲研が見たり、採集したり、飼育している生き物ついて紹介をしていきます。随時更新!
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今回ご紹介する生物はこちら!!
カムルチ― (Channa argus)
通称である「ライギョ」と言えば聞いたことがある方もいるのではないかと思います。
現在、日本にはカムルチ―、タイワンドジョウという2種のライギョと呼ばれる魚が生息しており、静岡県で確認することができるのがこのカムルチ―です。
さて、カムルチ―という日本っぽくない感じの名前…お察しの通り外来魚です。1923~1924年頃に朝鮮半島から奈良県に移入され、以後日本各地に広まったとされています。
このカムルチ―を含めたライギョの仲間は蛇のような頭をしていることから、蛇頭やスネークヘッドと呼ばれています。まんまですね。
水棲研の活動においては麻機遊水池で採集される事が多く、大きいものでは1mを超えるバディ、特徴的な見た目から部員の中でも筆者を含め狂信者が少なからずいます。
このカムルチ―、飼育していると餌をねだって寄ってくる姿はベリーキュートかつ生き餌をダイナミックに捕食する、更には食べても美味しいので奥様と息子さんも大喜び間違いなし!!個人的に日本に生息する淡水魚で一番ナウでイカしてると思います!!
原産地では食用にされているというので
食べてみました。
自称食通()の部員達曰く、身がしっかりしていて食べ応えがあり、マヨネーズをかけまくると美味である。しかし、臭みがあるので下処理はこれでもかと思うくらいやるべきとのことです。
※カムルチ―には「有刺顎口虫」という人に害のある寄生虫を保有している可能性があるため、良い子も悪い子も生食はダメだぞ!!
カワアナゴ(Eleotris oxycephala)
今回紹介するのは2号館部室の展示水槽に潜むカワアナゴです。「アナゴ」とは付きますが穴子の仲間ではありません。川に棲んでおり、顔が穴子に似ていることが名前の由来のようですが、そこまで穴子の顔そっくりかといわれると…?
また状態によって多少変化しますが、背中が白く体側が黒いという独特の体色をしており、タダモノではないオーラを出しており、定点調査地点で採れる魚の中でもかなりレア度が高いです。
そんなタダモノではないカワアナゴですが、水槽の中ではなぜか逆立ちをしていることが多く、顔が若干砂に埋もれているのもあってかなりシュール。ほかにも石の隙間に隠れたり、中層付近でじっと静止したりと、いろいろな表情を見せてくれます。
また、部室にいるカワアナゴは一匹だけではありません。こちらは去年10月の定点で採取されたカワアナゴの稚魚です。この大きさの時から白と黒の特徴的な体色をしているんですねー。
最近やっと赤虫を食べられるようになり、ぐんぐん大きくなってきています!
カワアナゴは泳ぎ回らずじっとしていることが多い魚なので地味なイメージかもしれませんが、独特の体色と肝が据わった佇まいが非常にかっこいいです。2号館部室に来たときは、ぜひその姿をご覧になってはいかがでしょうか?
今回は我がサークルで最近捕獲されたとある生物を紹介します。
タイコウチ(Laccotrephes japonensis)
はい、水生昆虫の中でも有名な部類に入るタイコウチです!その名前の由来は泳いでいるときの前足を動かすしぐさがまるで太鼓を打っている(太鼓打ち)に見えるからだそうで、英語圏では立派な前足と長い呼吸管がサソリを彷彿とさせることからウォータースコーピオンと呼ばれています。かっこいい!!!!!
捕獲されたのは2匹のみですが、偶然にもペアだったようで、水槽いれるや否やすぐに合体!その後数日間、水槽を見るたびにラブラブしている様子が観察されました!写真でのメスは餌のほうに夢中ですが。
こんなにラブラブされては、我々水棲研も何もしないわけにはいきません。NTRタイコウチの繁殖にチャレンジです!自然界では水辺の土やコケの中に産卵するようですが、いろいろ調べてみたところ、意外なものに産卵することが分かったため、それを使用してみることに。
それがこの園芸用オアシス。切り花に使われるあれです。
これを↓
そのまま水槽にセットします(右上)。あまりに意外なのと、自然にあるものとはかけ離れているので本当に産卵してくれるのか不安ですが、しばらく様子を見てみましょう。
今回はこれで以上ですが、タイコウチに関して何か動きがあれば報告していきたいと思います。また、タイコウチ以外の生物に関しても採集シーズンONになったので随時更新を再開していきたいと思いますので、よろしくお願いします!
ウツボ(Gymnothorax kidako)
アンヘルなんて言う名前が付けられているよ!
前まで、120㎝水槽でトラウツボのアイちゃんとともに、ニョロニョロしてた。
水槽内でアイちゃんに咬まれ、
その傷をホンソメワケベラにえぐられていたという・・・可哀想な奴。
それでも反撃をしない優しい子。
まさにアンヘル(天使)!!!
全長は、一般的に80㎝ほどになる。
だけど、アンヘルは全長100㎝を超えているため、サイズとしては、ほぼ最大!
今年の5月に伊豆で素潜りにより採集されました。
\ドヤァ・・・・・・!!/
生息域:本州中部以南
特徴:黄色と言うか、茶色と言うかなまだら模様。
良く見ると、全身に細かい縞模様があるよ!
岩の穴場に好んで隠れる。